ナッパレザーとは
● ナッパ ( NAPPA )
本来は羊皮、山羊皮を手袋、衣料用革
などに仕上げた吟つき革。現在はクロム
なめしをした牛皮から作られた柔軟な
衣料革や甲革、袋物用革もナッパ革
ということが多い。
また、吟面を塗装仕上げしたものをナッパ(Nappa)といった。ナッパの名称はアメリカ
カリフォルニアの町から取った名前でアルミのコンビなめしの吟付仕上げの羊革を
指していた。しかし、今日ではナッパと言えば、吟面を塗装仕上げした全ての革を
指す。
● 羊革 ( Sheep skin )
羊革は、薄く、柔らかく、美しい吟面をもち
主に2種を原料としており、一つは綿毛を
持ったウールシープ(Wool sheep),
もう一つは直毛種や山羊と掛け合した
雑種のヘアーシープ(Hair sheep)に分類される。ウールシープの革は薄くて柔らかい
が、繊維密度が低いので耐久性においてヘアーシープに比べ劣り、ヘアーシープは、
繊維密度も高く、耐久性もあり、吟面模様も美しいです。羊革には種類が多く、
難解な用語が使われ、誤解されているものも多い。大きさ(年齢)によって
ラムとシープに分類されるが、実際にラムといってもシープより大きな革があり、
両者の境界はあいまいなものも多い。
● ( ウールシープ )
綿毛密度が高いので吟面層と網様層の境界に空隙が多くなり、その境界部から
2層に剥離しやすい傾向にある。そのため昔から、吟面だけをスカイバー(Skiver)
といい、本の表紙や帽子ヘリに使用した。ナッパラン(Nappalan)仕上げといえば
羊革またはその毛皮の肉面側(スエード面)を吟付調に仕上げたものをさしている。
● ( ヘアーシープ )
雑種が大半であり、羊ではない山羊の場合もあるので本当の山羊との区別は
難しい。南アフリカ産ヘアーシープのケープスキン(Capeskin)は、非常に強く、
しっかりとした吟面を持ち、艶のある仕上げ革となる。そのため今日ではケープ
(Cape)と言えば東インドの植物タンニンなめし羊革を除いた全てのヘアーシープ革
をさすよになった。また、キャブレッタ(Cabretta)というのは、ブラジル産土着の
ヘアーシープを子山羊(Kid)と間違えて命名したもので、今日では、南アフリカ、
西、東アフリカ産のキッドに似たヘアーシープを指していう。東アフリカの
ソマリーランドには極めて小さな黒頭のヘアーシープがいる。
モカスエード(Mocha suede )というのは、この皮を10週間もの石灰漬けと特別な
酸素処理を行い、非常にしなやかで細やかな繊維の吟面を白あるいは淡色に
スエード調に仕上げたものである。単にモカともいい、著名な革である。
● 山羊革 ( Goat skin )
子山羊(Kid)は柔らかくしなやかで丈夫なため最上クラスの革である。成長した
山羊皮はスエードや吟面を生かした革に仕上げられる。モロッコ(Morocco)革は
モロッコ、北アフリカかに産する独特の吟面を持つ歴史的な植物タンニンなめしの
山羊革である。革を揉み、水に小石を並べたような平面的な吟面模様を有する。